
Gemini
祇園祭、京の夏の始まり
「コンチキチン…」
お囃子の音が風に乗り、街に響き渡る季節がやってきました。提灯に明かりが灯り始めると、京都の街並みは少しずつ、しかし確実に祭りの色を帯びていきます。
いよいよ来週には前祭の宵山(7月14日〜16日)が迫り、四条通や室町通界隈では、巨大な山鉾の組み立てが始まりました。灼熱の太陽の下、職人さんたちが釘を一本も使わず、縄だけで木材を組み上げていく「縄がらみ」。その光景と響き渡る槌音は、祭りの本番が近いことを告げる合図です。
「祇園祭の開催と共に京都の夏が本格的に始まる」 本当にその通りだと感じます。うだるような暑ささえも祭りの熱気と一体となり、それはただの暑さではなく「京の夏」という特別な季節の景色に変わっていくようです。
これから宵山、そして山鉾巡行(7月17日)へと、街はますます熱気に包まれていきます。 その日々の様子を、引き続きこの場所でレポートしていきたいと思います。





